カラミザクラほころぶ - 兼六園上坂、下坂
兼六園のサクラのなかで、毎年、開花の一番乗りを競っている上坂のツバキカンザクラと下坂のカラミザクラ。雨の19日、形勢はどう動いただろうか。
ツバキカンザクラは「つぼみ固し」

ツバキカンザクラ(19日午前に撮影)

カラミザクラ(19日午前に撮影)
前日まで優勢を伝えられたツバキカンザクラだったが、この日は「かかえ咲き」一歩手前の「つぼみ膨らむ」状態のまま。ところが、カラミザクラのほうは「つぼみ固し」の状態から「膨らむ」に勢いづいていた。午前の様子だ。
午後、再び訪れた。カラミザクラに一、二輪の白いものが見られる。花弁が開いている。いや、開きつつあるといったほうがいいのかもしれない。金沢市のホームページ「いいね金沢」兼六園花便りの城森順子さんによると、これは「ほころぶ」といった状態だそうで、花弁5枚の全部が開いているのが確認されて初めて「開花」といえるそうだ。となると、きのうまでの形勢はここへきて逆転した?

カラミザクラ(19日午後に撮影)
勝敗は「わからない」
「思いのほか、カラミのほうが早い、という感想」。写真を見た城森さんの分析だ。やはり逆転か。「でも、1輪目はツバキのほうが早いかも」と城森さん。サクラは2、3輪開いてはじめて開花というのだそうだ。大相撲でいうと、大逆転のうっちゃりがあるかもしれない状態。花はそれほど、それほど奥深い。