カラミザクラ、さくらんぼたわわ ― 兼六園下坂

赤と緑のコントラストが空に映える
兼六園下坂の脇、お堀通りに面した緑地にあるカラミザクラの実(さくらんぼ)が満艦飾の実りを見せている。
葉陰にびっしり
その数、無数。緑の葉陰から真っ赤なさくらんぼが顔をだし、青空に映えて、下を通る人たちから「ワァきれい!」の声。「こんなにたくさん実をつけたのを見るのは初めて」という人もいる。
カラミザクラは「唐実桜」と書く。明治初年、中国から渡来した実の成るサクラはその名のとおり、見事に結実した。実をまとって一回り大きくなったようでもある。ここぞとばかり、ヒヨドリやムクドリが入れかわり立ちかわり飛来して美味にありついている。
ツバキカンザクラにもちらほら
一方、ことしの桜の開花一番乗りを競って敗れた兼六園上坂のツバキカンザクラ(椿寒桜)にも実がちらほら。こちらのほうは目を凝らさないと見つけられない。実を着けることでは「実桜」カラミザクラの“一人相撲”の夏場所だ。