木曽の山中のような幽すいな所なのでこの名がついた。その一部は宝円寺の裏門の坂なので裏門坂ともいわれていた。
裏に用のある人も少ないのであろう、宝円寺裏の裏門坂は廃れる一方である。車が通れないせいもあるが、なにより「昔の木曽坂」などといういわれなき名がまかり通っているからだ。
書いた日:2021年12月13日
サカロジストの国本昭二先生などは「裏口入学につながる坂のようにも聞こえる」と冗談めかして書き出している。ところがどっこい、昔は表参道という栄光のもとにあった坂なのだ。裏門坂―。どうしてそんなにひっそりした名になったの?
書いた日:2016年10月21日
その風致が信濃の木曽路に似るという木曽坂。木陰の涼を求めて長い坂の途中にたたずむと、その気配は確かにある。崖の上、向かって左に前田家ゆかりの宝円寺、右に「海抜55m」の紫錦台中学校―。坂名の由来をその辺から探ってみた。
書いた日:2016年07月30日